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メガネと放蕩娘 - 山内 マリコ

内容紹介

とある地方都市で市役所勤めをしているタカコ。
彼女の実家は商店街にあるウチダ書店だが、最近、客足は途絶えっぱなし。
かつて栄えていたこの商店街は、いまやシャッター街も同然なのだ。
そんな瀕死の商店街に、10代で家を出たタカコの妹、ショーコが突然帰ってきた。
臨月のお腹を抱えて……。

東京でカリスマ店員として働いていたショーコが、商店街再興を目指して動き始める。
デイケア保育所をあわせた施設の企画、商店街をあげてのファッションショー、
大学生ステイ受け入れや、マンスリーショップの運営。
商店街で生まれたショーコの娘、街子も商店街とともにすくすく育っていく。

ショーコの活躍で一時的に賑わいを取り戻したかに見えた商店街だったが、それも束の間。
個人の努力ではどうにもならない、思いもよらぬ結末が待ち受けていた。

山内さんが地元、富山の商店街を徹底取材。
なぜ商店街がさびれていくのか、それを止めるためにどんなことができるのかを
真摯に考えながら書いた、社会派エンタメ小説です。

内容(「BOOK」データベースより)

著者が地元、富山の商店街を徹底取材。なぜ商店街はシャッター通りと化していくのか、止めるためにどんなことができるのか。真摯に向き合って描いた、渾身の社会派エンタメ!街を変えるキーパーソン!?よそ者・バカ者・若者が姉妹の元に集結し、ついに動き出す…!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山内/マリコ
1980年、富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2008年「十六歳はセックスの齢」で女による女のためのR‐18文学賞・読者賞を受賞。12年『ここは退屈迎えに来て』で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)